足の衰えたシニア犬にいいかも?関節に効果が期待できる栄養と摂取できる食品

足の弱った老犬に与えたい成分

10歳を超えるワンちゃんでは、人と同じように関節がすり減って関節の動きが悪くなることはよくあります。

思い返してみて、若い頃に比べたら活発さがなくなってきたかな?と感じるのなら、関節の機能が衰えてきて知らず知らずのうちに足をかばっているのかもしれませんね。

犬でも関節の機能をサポートするような栄養成分は有用だと考えられていて、人間に負けないくらいの多種多様な関節用サプリメントがたくさん発売されています。

この記事では関節に効果が期待できる栄養成分についてまとめました。

これらの栄養補給にはサプリメントを使うのが手っ取り早いですが、ドッグフードにトッピングで加えて摂取できるように、どのような食品に含まれているのかも併記しているので参考にしてください。

コンドロイチン硫酸

犬用の関節用サプリメントの多くに配合されている代表的な成分。

コンドロイチン硫酸は軟骨組織に多く含まれるムコ多糖類という物質の1種で、関節の水分を保持して柔軟さを保つ作用があります。

老化とともに減ってくるので、ワンちゃんでも補給してあげることで関節機能の維持に効果が期待できます。

コンドロイチン硫酸を多く含む食品

  • 芋類
  • 豆類
  • うなぎ
  • 魚のヒレ(フカヒレ、ヒラメ)
  • 鶏皮
  • きのこ類

これらの食品ならドッグフードのトッピングとして応用できそうですね。しっかり火を通して与えるようにしましょう。

豆類は生のまま食べさせると鼓脹症になる可能性があるので注意してください。

モエギイガイ(緑イ貝)

最近のよく効くと言われるサプリメントによく使われている材料。

材料としてだけでなく成分分析での成分としてそのまま「モエギイガイ(緑イ貝)」が表示されているくらい、使用されていることがサプリの売りになっています。

老化は細胞が酸化によって傷害されることが一因で、モエギイガイには酸化を防ぐ抗酸化酵素を多く含みます。

また、コンドロイチン硫酸と同じムコ多糖類を豊富に含んでいて、とくにムコ多糖類の中でも関節粘液の主成分であるヒアルロン酸が多く含まれていたり、後述するコラーゲンを含んでいます。

まさに関節にいい成分全部入りという感じですね。

食品としてのモエギイガイ(緑イ貝)

日本人には馴染みのない貝ですが、ニュージーランドなど南半球ではポピュラーなものです。

日本では多くは出回ってはいませんが珍しいほとではなく、冷凍食品やスーパーなどで見かけることがあります。

もし手に入るのならドッグフードのトッピングとして十分使えそうです。

コラーゲン

肌がプルプルになるとの触れ込みで女性用のサプリメントが大人気のコラーゲン。

コラーゲンは肌だけでなく、軟骨・骨・靭帯などにも多く含まれる重要なタンパク質の一種です。

やはり歳をとるにしたがって減ると言われており、補給してあげることで効果が期待できます。

コラーゲンを含む食品

コンドロイチン硫酸を多く含む食品と共通しているものが多く、

  • 鶏皮
  • うなぎ
  • 手羽先
  • 軟骨
  • 牛すじ
  • フカヒレ
  • 魚の皮

などです。

この辺は女性の方が詳しいですね。

手羽先は加熱すると骨が危険なのでワンちゃんには生のまま与えてください。

ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンを生成する時に欠かせない栄養素であることに加えて、抗酸化作用が強いので関節の衰えを予防する効果が期待できます。

ビタミンCは通常のドッグフードにも含まれていますし、犬はある程度自分で合成できるので、そこまで気を使う必要はありません。

しかし、ストレスがあると大量に消費されてしまうので、不足してしまうことはあるかもしれないですね。

水溶性で余分な分は排泄されるため過剰摂取の心配はないので、十分な量を補給しておくのはいいかもしれません。

ビタミンCを含む食品

ビタミンCを含む食品は多岐にわたっていて、その含有量にはかなりの差があります。

一般に柑橘類やイチゴなどの果物に多く含まれるのがよく知られていますが、ワンちゃんに与えるのにはあまり適していませんね。

トッピングに使えそうな食品としては野菜なら

  • 赤ピーマン
  • 芽キャベツ
  • スナップえんどう
  • キャベツ

肉類なら

  • 牛レバー
  • 豚レバー
  • 鶏レバー

といったところでしょうか。

ビタミンE

ビタミンEも強い抗酸化作用があるビタミンとして有名で”若返りのビタミン”と呼ばれるくらいです。

関節の老化防止が期待できます。

ビタミンEはドッグフードのナチュラルな酸化防止剤として添加されていることも多いですね。

食品からの摂取で過剰摂取の心配はないですが、太り気味のワンちゃんには注意が必要でしょう。

ビタミンEを含む食品

  • 魚介類(いわし、あゆ、うなぎ、など)
  • 植物油

ラクトフェリン

ラクトフェリンは母乳に多く含まれる糖タンパク質の1種。

さまざまな作用が報告されていて、特に関節に対しては慢性関節炎の炎症を鎮める効果や鎮痛効果が期待されています。

ほかにコラーゲンやヒアルロン酸の産生を促進する作用があるため、ダメージを受けた関節軟骨の修復に役立ってくれるかもしれません。

ラクトフェリンを含む食品

牛乳やチーズなどの乳製品に多く含まれます。

ただし、ワンちゃんに牛乳を与えると下痢しやすいので、チーズを少量トッピングするぐらいにとどめておいた方がいいでしょう。

不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸)

体内で合成することのできない必須脂肪酸で、食べ物から摂取する必要がある栄養素です。

皮膚や毛艶を良くするためにドッグフードでも強化されていることの多いオメガ3脂肪酸ですが、抗炎症作用から関節痛を和らげる作用が期待できます。

オメガ3脂肪酸を含む食品

青魚を筆頭に魚に多く含まれています。

  • いわし
  • サバ
  • サケ
  • マグロ
  • うなぎ

植物油などにも含まれていますが含有量では魚に軍配があがります。

使うのなら亜麻仁油などごく一部の植物油に限られます。

オメガ3脂肪酸は酸化しやすくビタミンEを消費してしまうので、ビタミンEも強化するのがベターです。

SAMe(サミー)

SAMeは獣医業界では肝機能改善に効果が認められていて、肝疾患の犬へのサプリメントとしてよく使われています。

しかし、人ではもともとうつ病の薬として使用されていて、服用している人が関節がよくなったということがたびたびあったことから、研究の結果、関節症や肝臓の薬として使用されるようになったものです。

最近は犬でも関節用のSAMeサプリメントが発売されています。

Dr.ノブ

欧米では医薬品として使用されていますが、日本では医薬品はなく、サプリメントでしか手に入りません。

SAMe(サミー)を含む食品

SAMe(サミー)はパン酵母やビール酵母などに多く含まれます。

サプリメントに使用されているのもSAMe(サミー)を吸収しやすくした酵母。

酵母自体は食品として出回ってはいないので、サプリメントを使用するのが現実的でしょう。

注意!グルコサミンは効果なし

昔も今も関節用サプリメントの有効成分としてグルコサミンを思い浮かべる人が多いと思います。

「グルグルグルグル、グルコサミン~♪」という曲で世田谷食品のサプリのCMでも有名ですね。

しかし、つい最近の医学界の研究でグルコサミンは関節への効用はないということがはっきりしたのです。

そのため、それまで関節用サプリといえばグルコサミンが花盛りだったのですが、今では大半の健康食品会社が撤退しています。

https://webronza.asahi.com/science/articles/2018021500001.html

動物用の関節サプリではいまだにグルコサミン押しの製品が多いですが、グルコサミンは選択肢から除外したほうがいいですね。

もし関節用のサプリを考えているのなら、主成分がコンドロイチン硫酸、モエギイガイ、SAMe(サミー)あたりを選ぶといいと思います。

まとめ

最近のドッグフードは関節への作用を考慮して、ここに挙げた成分を強化している製品が増えてきました。

しかし、摂取量からするとちょっと少ないかもしれない懸念があります。

愛犬がシニア犬ならトッピングでさらに成分を強化してみてはどうでしょう?

ただし、ドッグフードの栄養バランスを崩さないようにトッピングは10%以内にとどめておきましょう。

確実に摂取させるのならサプリを使用することをおすすめします。