飼育環境や犬種別のドッグフードにはどんな違いがあるの?

一般にドッグフードは、幼犬・成犬・老犬など年代別にそれぞれに合った栄養に調整された製品が使い分けられています。

中には、飼育環境や犬種別に細分化されたドッグフードもありますね。

この記事では、それぞれにどのような違いがあるのかを解説します。

Dr.ノブ

最近は細分化されすぎて選ぶのも大変ですね。
ぼくは中型だからどれでもOKだ。

タロ

室内犬用ドッグフード

チワワ

ホームセンターやペットショップなどに行くと、たくさんあるドッグフードの中に”室内犬用”という表示をよく見ますね。

一般に小型犬は室内で飼われることが多く、大型犬は屋外で飼われることが多いですが、近年は飼い方も多様になっているので同じ犬種でも室内飼い、屋外飼いどっちもあります。

しかしドッグフードの表示で”室内犬用”が指しているのは通常、小型犬のことです。

室内犬用ドッグフードは何が違うのか見てみると、

  • 便の量やニオイを抑えるような成分を配合
  • 歯垢や歯石のつきにくい成分や加工
  • 皮膚や被毛の美しさをサポートする成分を強化
  • 抗酸化成分を配合
  • 食べやすい小粒
  • 低脂肪・低カロリー

などの特徴が挙げられます。

便の量やニオイを抑える

消化性の高い原料などを使用することで、便の量やニオイが抑えられるように作られています。

室内で飼っていると飼い主さんにとってトイレのニオイは悩みの種です。

その悩みをできる限り解消しようというコンセプトです。

歯垢や歯石がつきにくい

抗菌作用のある成分を添加したり、フードを噛んだ時に歯垢が落ちやすいような加工をしたりしています。

室内で飼っていると抱っこしたりキスしたりしてワンちゃんの口臭を嗅ぐ機会は多くあります。

歯石がたまってくるとかなり口臭が強くなるので、ほとんどの室内犬用ドッグフードは歯に配慮した加工がされています。

皮膚や被毛の美しさを維持

室内犬の被毛や毛並みはとても美しいものです。

その美しさを維持するために、オメガ脂肪酸やビタミン・ミネラル類などが配合・強化されています。

間近で眺め、触れることの多い室内犬なので、このような特徴を持ったフードも多くあります。

抗酸化成分を配合している

細胞の老化は酸化によって進んでいきます。

抗酸化成分を配合することで、いつまでも健康で若々しいワンちゃんの体を維持しようというコンセプトです。

小型犬は大型犬に比べてかなり長寿です。

老年期の時代が長いため、このような配慮がされているのでしょう。

室内犬用は小粒になっている

全犬種用のドッグフードだと、超小型犬では粒が大きすぎて食べにくそうにすることがあります。

そのため室内犬用ドッグフードではすべて小粒に加工されています。

低脂肪・低カロリーに調整されている

室内犬は運動不足になりやすく、肥満傾向の子が多くいます。

そのため室内犬用ドッグフードでは、低脂肪や低カロリーに調整して肥満になりにくくしてあるものがよくあります。

屋外犬用ドッグフードはない?

大型犬のシェパード

反対に屋外犬用のドッグフードはあるのかというと、特に屋外犬用と謳(うた)ったドッグフードは販売されていません。

しかし実質的には、屋外で飼われることの多い”中型犬用”や”大型犬用”のドッグフードが屋外犬用と考えていいでしょう。

でも中~大型犬用のドッグフードの特徴を見てみると

  • 歯石がつきにくい加工
  • 被毛を美しく保つ成分
  • 高消化性タンパク質
  • 抗酸化成分

など、小型犬と共通する部分が多くあります。

異なる特徴としては

  • 関節をサポートする成分
  • 骨を強くする成分
  • 大きな粒

などが挙げられます。

関節をサポートするを配合している

重い体重を支える大型犬のために、関節を維持・修復する効果が期待できるグルコサミンやコンドロイチンなどの成分が配合されています。

ただし、室内犬用でも配合されている製品もあります。

Dr.ノブ

グルコサミンは最近になって関節への効果が否定されているので、配合のメリットはなくなりました。
そういえば、「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン♪」のCM見なくなったな。

タロ

骨を強くする成分を強化

やはり大型犬で負担のかかる骨をサポートするために、カルシウムなどをバランスよく配合されていたりします。

犬種別ドッグフードは何が違うのか

近年では、小型犬(室内犬)・中型犬・大型犬の大まかな区分からさらに細分化されて、さまざまな犬種専用のドッグフードも開発されています。

たとえばロイヤルカナンでは「ブリード ヘルス ニュートリション」というブランドで全14種類(ダックス・チワワ・プードル・柴犬・ヨークシャーテリア・シーズー・マルチーズ・ミニチュアシュナウザー・キャバリア・パグ・フレンチブルドッグ・ラブラドール・ゴールデン・ジャーマンシェパード)の犬種別フードを製品化しています。

細分化されていますが違いはそれほど大きなものではないようです。

たとえば椎間板ヘルニアの多いダックスフンドでは、関節をサポートする成分を添加したり肥満を防ぐように脂質を低めに調整してあったり、毛の生え変わりのある柴犬では皮膚や被毛のための成分が強化されていたりします。

それぞれの製品の詳しい違いは詳しくはロイヤルカナンのHPを見てください。

参考 ブリードヘルスニュートリションロイヤルカナン
Dr.ノブのアドバイス

いろいろと細分化されていますが、専門家の立場から言わせてもらうとそこまで気にする必要はないかと思います。
違いはせいぜいサプリを飲むか飲まないかの違いくらいだと思ってもらえばいいかと。
サプリのほうが成分が多いので効果が出る場合もサプリを与えた方がより効果があるでしょう。
普段、全犬種用を食べて、気になることがあればサプリを与えればいいかと思います。

犬種専用のドッグフードって本当に必要なの?

まとめ

犬種別のドッグフードは、それぞれの犬種に特有の資質や起こりやすい疾患をサポートする成分が強化されています。

気になる人は専用フードを選んでみてもいいかもしれませんが、それほど大きな違いがあるわけではありません。

小さなワンちゃんで”粒が小さくないと食べない”という場合には室内犬用(小型犬用)ドッグフードを選んでみるのはいいと思います。