マリーゴールドというとあざやかな黄金色をした花を思い浮かべる方が多いと思います。
でも、このマリーゴールドが原材料として使用されているドッグフードがけっこうあるのです。
「ドッグフードに花?」
とびっくりしちゃうかもしれませんね。
園芸用のイメージが強いマリーゴールドですが、実はハーブとしての利用の歴史も長いそうです。
この記事では、マリーゴールドに期待される効果とドッグフードに使用される理由について調べてみました。
マリーゴールドは地中海原産のキク科の植物で、春から夏にかけてあざやかな黄金色の花を咲かせます。
マリーゴールドとは、その名の通り「聖母マリアの黄金の花」という意味。
古くからハーブとしての利用もされていて、ヨーロッパでは万能薬とされるほどさまざまな効能があるとされています。
昔は軟膏や食用などいろいろ利用されていましたが、現在ではハーブティーとして飲用されることが多いみたいですね。あとはヨーロッパのブイヨンやスープでまれに原材料として使用されているくらいです。
主な効能には
- 抗炎症作用
- 目の健康維持
- 女性ホルモン作用
などがあります。
抗炎症作用は消化管への働きから胃潰瘍の予防などに効果があるとか。また、軟膏として湿疹や唇の荒れなんかにも良いそうです。
マリーゴールドには目を守ってくれる作用のあるルテインという色素を含んでいて、紫外線による目へのダメージを防いでくれる作用もあります。
Dr.ノブ
マリーゴールドには抗酸化作用や抗菌作用はありませんので、ローズマリーのように天然の抗酸化剤とし使用されているのではなさそうです。
かといって他の野菜のように栄養的に期待ができるわけでもありません。
それなのに、わざわざドッグフードに配合されているというのは、人間と同じようにハーブとしての効果を狙っていると考えて間違いないでしょう。
期待する効能とすれば
- 目の健康維持
- 消化管の健康維持
といったところでしょう。
ただし、ワンちゃんでマリーゴールドの効能を調べた研究があるわけではないですし、配合されている量は少ないと考えられるので、人がハーブティーを飲用するようには効果は期待できないでしょう。
過度な期待はせず、効けばラッキーくらいのスタンスがちょうど良さそうです。
マリーゴールドはハーブとしての利用なので、中毒を起こすほどの摂取はありえませんし、実際に中毒を起こしたという話もありません。
ドッグフードに使用されているのも少量なので、リスクはまったく心配ありません。
ただし、人の方ではキク科に対するアレルギーがある人では、アナフィラキシーを起こす可能性があるので避けるように指示されています。
Dr.ノブ
キク科に対するアレルギーも聞いたことがないので、心配ないでしょう。