日本発のプレミアムドッグフード(製造はアメリカ)として知られるナチュラルハーベスト。
ナチュラルハーベストには、幼犬向けのナーサリーや主原料を七面鳥にしたフレッシュターキーや魚にしたフレッシュフィッシュなどに加え、小型犬向けの小粒タイプなどがあります。
今回は、成犬からシニア向けのスタンダードな製品であるベーシックフォーミュラ メンテナンスについてくわしく取り上げます。
Dr.ノブ
タロ
目次
ベーシックフォーミュラ メンテナンスの最大の特徴は動物性タンパク源としてラムを使用していること。
ラム肉の利点として他の肉に比べ、
- ヘルシーで消化が良い
- アレルゲンとなりにくい
という2つの点が挙げられます。
加えて小麦不使用のグルテンフリーなのでさらに低アレルギーに仕上がっています。
γ-リノレン酸や抗酸化作用のある素材を豊富に配合し、関節ケア成分のコンドロイチンも添加されているので、成犬だけでなくシニアにもおすすめのフードです。
ベーシックフォーミュラ メンテナンスのセールスポイントをくわしく解説します。
- アレルギーを起こしにくいラム肉を主原料
- 人工の保存料・着色料・香料は一切不使用
- 遺伝子組み換え作物不使用
- シニアに向けた健康サポート成分を配合
Dr.ノブ
ベーシックフォーミュラ メンテナンスには、主原料としてアレルギーを起こしにくいラム肉を使用しています。
ラム肉ってアレルゲンとなりにくい食品として知られていて、アレルギー用の療法食でもタンパク源としてよく使用されるもの。
食物アレルギーの疑いのあるワンちゃんは療法食の前にベーシックフォーミュラ メンテナンスを、まず試してみるといいかもしれませんね。
アレルギー体質でないワンちゃんはラム肉である必要はありませんが、タンパク源として消化の良いすぐれた素材なのでお腹の弱い子にもおすすめできます。

プレミアムドッグフードとしては当然ですが、ベーシックフォーミュラ メンテナンスは人工の保存料・着色料・香料を一切使用していません。
酸化防止剤としてローズマリー抽出物を使用しているだけです。
人工の保存料・着色料・香料は国が認めた添加物で安全であるとされていますが、一方で発がん性のリスクがあるとの主張もあります。
生協でもリスクの疑いが高い添加物を使用した商品は取り扱っていませんからね。
たとえ国が認可していても100%信用できるものじゃないですから、安心を得るためには無添加は必須でしょう。
ナチュラルハーベストは日本の会社ですが、ドッグフード自体はアメリカ産。
つまり日本で企画してアメリカの工場で作ってもらっているということです。
アメリカの農産物は遺伝子組み換えが普及しているので、自然派の飼い主さんにとって使用されている原材料が遺伝子組み換えなのかは気になるところ。
ベーシックフォーミュラ メンテナンスに使用されている作物は、すべて遺伝子組み換え作物不使用なのでアメリカ産でも安心して愛犬に与えることができます。
寿命が延びたワンちゃんも歳をとると人間と同じように関節にトラブルが出やすくなります。
関節の軟骨がすり減って足をかばうようになって徐々に衰えてきます。
ベーシックフォーミュラ メンテナンスには、関節の構成成分であるグルコサミンとコンドロイチンを配合。
関節のためのサプリメントをわざわざ補給する必要はありません。
シニア期に入る前から摂取することで、効果的に関節機能をサポートしてくれるでしょう。
また、月見草油やブルーベリー・クランベリーなど抗酸化作用のある素材も配合されているのはうれいしいですね。
Dr.ノブ
コンドロイチンについてはこれまで通りです。
上記以外にベーシックフォーミュラ メンテナンスの公式サイトでメーカーがアピールしているポイントをまとめました。
- ラムの脂肪は吸収されにくくヘルシー
- 消化吸収の良い白米を使用
- 抗酸化力の高い素材を積極的に配合
- プロバイオティクスを配合し腸内環境をサポート
良質なベーシックフォーミュラ メンテナンスですがいくつか気になる点があります。
- ヒューマングレードではない
- グレインフリーではない
- コストがかかる
Dr.ノブ
ベーシックフォーミュラ メンテナンスには、公式ページにて”人間に使用が禁止されているものは一切使用していない”とされています。
一見、ヒューマングレードのようですが、気になるのは原材料として使用されているラムミール。
”ミール”と付くからには人が食べられない部分を使った肉骨粉ということでしょう。
日本では肉骨粉は飼料用か肥料用で食用には使用しません。
なので日本産のドッグフードならヒューマングレードではありません。
ナチュラルハーベストはアメリカ産。
アメリカの細かい決まりはどうなっているのでしょうか?ラムミールを食用にするニーズがあるとも思えませんが…。
確実にヒューマングレードのフードを選ぶのならDr.ノブおすすめドッグフードから選びましょう。

ベーシックフォーミュラ メンテナンスには、アレルギーを起こしやすい小麦などのグルテンを含んでおらず、グルテンフリーのドッグフードです。
一方、白米を原材料として使用しているのでグレインフリー(穀物不使用)とは違います。
ネットでは、原料に穀物が入っているのはワンちゃんに良くないとされているので一応取り上げましたが、デメリットは小さなものです。
白米がアレルギーを起こしやすいということはありません。
また、犬は穀物の消化が苦手ということもネットよく書かれていますが、ドッグフードは消化しやすいように加工されているのでちゃんと消化できます。

むしろ、白米は消化吸収が早く血糖値がすぐに上がるため(高GI)、肥満や糖尿病のリスクが高くなってしまう可能性はあります。
高GIがデメリットと言えばデメリットかもしれませんが、もともと低脂肪低カロリーに設計されているので問題になることはないでしょう。
コスト高に関しては、プレミアムドッグフードのどれもが当てはまります。
品質の高いものは価格が上がるのは当然のことなので、要はその価格に見合った価値を感じるかどうかですね。
ベーシックフォーミュラ メンテナンスはプレミアムドッグフードの中でも中くらいか安めの価格帯。
初めて高品質のドッグフードを試してみる飼い主さんにも手を出しやすい価格帯じゃないでしょうか。
プレミアムドッグフードとしては手頃で品質もいいベーシックフォーミュラ メンテナンスですが、口コミ評価はどうなっているでしょう?
良い口コミはこちら。
などなかなか好評ですね。
次に悪い口コミ。
他のフード同様に食いつきの悪い子はいますが、まったく食べないという子は少ないようです。
プレミアムドッグフードには、アレルギーが気になるワンちゃん向けに低アレルゲン製品はありますが、ナチュラルハーベストのドッグフードは健康なワンちゃん向けの製品として低アレルゲンを基本にしています。
本文中でも述べたように、アレルギーを持たないワンちゃんに低アレルゲン食は必要ありませんが、使用タンパク源が違うだけなのでアレルギーのあるなしに関わらず与えることができます。
たとえ愛犬が食物アレルギーを持っていても症状が軽いと、飼い主さんは気づいていないことも多いので、はじめから低アレルゲンのドッグフードを与えるのもいいのではないでしょうか。
口コミにもありましたが、真空パックで品質を保つ工夫がされているのが評価されているのに、一方でパッケージにチャックが付いていないというチグハグなことになっています。
無添加ドッグフードは強力な人工保存料を使っていないだけに、開封してからの保管が大切になります。
できるだけ早くチャックを付けて欲しいですね。
原産国 | アメリカ |
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ライフステージ | 成犬~シニア |
原材料 | ラム生肉(Fresh Lamb)、ラムミール、精製白米、えんどう豆繊維、 米ぬか、えんどう豆タンパク質、鶏脂肪(ビタミンEで酸化対策済)、 亜麻仁、ビール酵母、加水分解チキンエキス、リン酸カルシウム、塩化カリウム、 海塩、ブルーベリー、クランベリー、タウリン、プロバイオティクス(アシドフィルス菌、カゼイ菌、フェシウム菌)、 月見草油(低温圧搾)、塩化コリン、キレート亜鉛、グルコサミン塩酸塩、 コンドロイチン硫酸塩、ビタミンE、キレート鉄、ベタイン、キレートマンガン、 キレート銅、ビタミンA、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ベータカロテン、 ビタミンB12、ビタミンD3、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、硝酸チアミン、 ビオチン、ヨウ化カルシウム、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)、葉酸 |
成分 | タンパク質18%以上、脂質8%以上、繊維4%以下、灰分6%以下、水分10%以下、オメガ6脂肪酸1.3%、オメガ3脂肪酸0.6% |
添加物 | 酸化防止剤にローズマリー抽出物使用 |
グレイン | 米 |
グルテン | フリー |
内容量 | 3.1kg |
エネルギー(100gあたり) | 320kcal |
価格 | 4,200円(税抜) |
単価(100g) | 136円 |
販売会社 | バンガードインターナショナルフーズ 公式サイト |
※犬種別は僕自身はあまり意味が無いと思っているので、この表には取り入れていません。
