ニュートロのナチュラルチョイスは、ペットフード大手のマースの製品でありながら自然素材にこだわったプレミアムドッグフードです。
大手の製品なので、製品の安全性や素材の質が気になるところです。
どのような素材が使用されていて、自然派の飼い主さんでも安心して愛犬に与えられるドッグフードなのかチェックしてみました。
Dr.ノブ
タロ
目次
ナチュラルチョイスはペットフード世界最大手のマースが作る無添加ドッグフード。
無添加やグルテンフリーに、第1主原料を生肉を使用するというプレミアムドッグフードの基本はしっかりおさえた商品です。
超小型犬用・小型犬用・中型犬~大型犬用という体格別のラインナップは大手のメーカーならではで、他のプレミアムドッグフードではなかなかありません。
最上級ではないですが、大手の安心感があってコストパフォーマンスにすぐれたナチュラルチョイスは、愛犬にいつもよりワンランク上のフードを食べさせたいという飼い主さんにおすすめです。
ナチュラルチョイス プレミアムチキンのメリットやおすすめのポイントをくわしく解説します。
- 第1主原料にチキン生肉を使用
肉副産物を不使用- 体のサイズ別のラインナップ
- マグネシウムバランスを調整し、わんちゃんに多い尿石症に配慮
- 皮膚・被毛の健康維持成分や抗酸化成分を配合
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”ナチュラル”の名前を冠するだけあって、ナチュラルチョイス プレミアムチキンにもっとも多く使用されている原料はチキン生肉。
新鮮なチキンを多く使っているので香料を使用しなくても風味がよく、食いつきがいいと評判です。
また、人が食べない部位を利用して作られたチキンミールのような肉副産物は一切使用されていません。
普通に考えると肉副産物を使用するようになったということでしょう。
ただし、ネットではミール類は極端な叩かれ方をしていますが、それ自体にリスクがあるわけではないので、その辺りが気になる方は以下の記事を参照してください。

ただ、人間が食べないものを愛犬に与えるのは気分的にいいものではないのは確かです。
家族同然だからこそ人が食べないようなものを食べさせたくないという飼い主さんは増えています。
そういう方は価格は高くなりますがヒューマングレードのフードの中から選択しましょう。
ナチュラルチョイス プレミアムチキンはパッケージのサイズが
- 1kg
- 3kg
- 6kg
の3種類もあるだけではなく、
- 超小型犬用(4kg以下)
- 小型犬用
- 中大型犬用
とワンちゃんの体格別にも製品が分かれています。
それぞれ粒の大きさを食べやすいように変えてあるほか、原材料はほぼ同じながら活発な超小型犬ほど高タンパク質・高脂質となるように調整されています。
プレミアムドッグフードはパッケージのラインナップも粒の大きさも1種類に統一のことが多いんですよね。
1種類だけだと超小型犬にとっては大きすぎて食べにくいし、大型犬にとっては小さすぎて噛むことができず飲み込んでしまうので、一気食いになってあまり良くないんです。
ナチュラルチョイスはこれだけのラインナップがあるので、愛犬にとって最適のものを選ぶことができます。
ワンちゃんは膀胱などに結石ができる尿石症がけっこう多く、中でもマグネシウムを主成分としたストルバイト結石ができやすいのです。
ナチュラルチョイス プレミアムチキンでは、フード中のマグネシウムの成分量を調節し、尿石症に配慮されています。
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ナチュラルチョイス プレミアムチキンの売りとして、皮膚や被毛の健康を維持するためのリノール酸と亜鉛のバランスで設計されています。
また、アンチエイジングに大切な抗酸化作用を持つニュートロ独自の成分が配合されています。
リノール酸(オメガ6脂肪酸)は必須脂肪酸ですが、α-リノレン酸・EPA・DHAとの比率が大事で、オメガ6脂肪酸が多すぎてもいけないのです。
AAFCOの基準ではオメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=30:1以下と規定されています。
ナチュラルチョイス プレミアムチキンはオメガ3脂肪酸の含有量を記載していないのでその比率をクリアしているのかは不明です。
上記以外にニュートロの公式サイトでメーカーがアピールしているポイントをまとめてみました。
- 玄米やさつまいもなど食物繊維をバランスよく組み合わせ腸内環境維持に配慮
- 小型犬でもおいしく食べられるよう粒を小さくし、噛ませるように形状を工夫
ナチュラルチョイス プレミアムチキンを選ぶ際に気になるデメリットや残念な点をくわしく見てみましょう。
- ヒューマングレードではない(ビートパルプ使用)
- グレインフリーではない
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ナチュラルチョイス プレミアムチキンは、プレミアムドッグフードであり主原料にチキン生肉を使用するなど素材にこだわっています。
にも関わらず、ビートパルプを使用しています。
ビートパルプは、ネットで書かれているトンデモ情報のように、便秘になるとか腸に傷がつくような事実はありません。
しかし、ビートパルプは砂糖大根(てん菜)の搾りかすで、人では食用に使わないものです。
さらにアメリカのてん菜は95%が遺伝子組み換えの作物です。
プレミアムドッグフードを選択するのは自然派の飼い主さんが多いことを考えれば、ヒューマングレードではない遺伝子組み換えのビートパルプを使用しているのはマイナスポイントでしょう。
[追記]前述したように、チキンミールも使用されているようになので、この素材においてもヒューマングレードではありません。確実にヒューマングレードのフードを選ぶのならおすすめドッグフードから選びましょう。
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ナチュラルチョイス プレミアムチキンには、小麦や大麦のようなグルテンを含んだ穀物を使用していません。
しかし、米やオーツ麦(オートミール)を使用しておりグレインフリーではありません。
グルテンが入っていないのでアレルギーが心配な子にも比較的安心して与えられますが、消化効率のいい米が入っているので、血糖値が上がりやすく脂肪が蓄えられやすくなります。
肥満傾向の子にはプレミアムチキンを避けて、スペシャルケアの減量用 超小型犬~小型犬用 成犬用の方を選んだほうがいいでしょう。
前述の通り、ナチュラチョイス プレミアムチキンには体格別、ライフステージ別の専用フードがラインナップされています。
体格 | 子犬用 | 成犬用 | シニア用 |
---|---|---|---|
超小型犬 | 超小型犬~中型犬用 チキン&玄米 |
超小型犬用 成犬用 チキン&玄米 (4kg以下) |
超小型犬用 エイジングケア チキン&玄米 |
小型犬 | 小型犬用 成犬用 チキン&玄米 |
小型犬用 エイジングケア チキン&玄米 |
|
中型犬 | 中型犬~大型犬用 成犬用 チキン&玄米 |
中型犬~大型犬用 エイジングケア チキン&玄米 |
|
大型犬 | 大型犬用 チキン&玄米 |
このように細かく分かれているので、今の愛犬に最適の食事を選ぶことができます。
プレミアムドッグフードでここまで細分化された商品はなかなかありません。
ペットフード大手のマース傘下のニュートロならではでしょう。
ナチュラルチョイスはヒューマングレードではないですが、低価格で手頃な無添加ドッグフードです。
ナチュラルチョイスの口コミ評価はどうなっているでしょう?
まずは良い評価から。
おおむね評価は良好ですね。
次に悪い口コミ。
中には気に入ってくれない子がいますが、これはどんなフードでも避けられないですね。
ヒューマングレードではないことに目をつぶれば、すぐれたフードのようです。
プレミアムドッグフードは一般のドッグフードと違って、材料にこだわって安全性も追求したフードです。
なので、一度試してみたいと思っても、値段が結構するし一般のフードと原材料が全然違うので、買っても食べてくれるかな?という不安があります。
ナチュラルチョイスの中でも人気商品であるプレミアムチキンは価格がそれほど高くなく、なじみのあるチキン生肉を主原料にしているので、今までプレミアムドッグフードを食べたことがないワンちゃんに初めて試してみるのにおすすめです。
ナチュラチョイスにはタンパク源にこだわったプロテインシリーズもあります。
スタンダードなプレミアムチキンを食べてくれるなら、より愛犬に適したプロテインシリーズの商品を選んでみるのもいいと思います。
第1主原料にチキン生肉が使用されていると言っても、価格が価格なのでそれほどいい素材が使用されているとは思えません。
人が食べる鶏肉だって、廃用鳥と地鶏では品質も価格も大きな差があるように、「チキン生肉」といってもその中身はブランドによって大きな違いがあります。
高級なプレミアムドッグフードでは平飼いの鶏やブランド鶏が使用されていて、人が食べても美味しいフードがありますが、ナチュラルチョイスにはそこまでは期待できません。
それなりの品質の鶏肉であることは間違いないでしょう。
原産国 | アメリカ |
---|---|
ライフステージ | 8ヶ月~6歳 |
原材料 | チキン生肉、チキンミール、エンドウマメ、玄米、粗挽き米、鶏脂*、大麦、ラムミール、 オートミール、米糠、サツマイモ、タンパク加水分解物、ビートパルプ、亜麻仁、リンゴ、 ブルーベリー、ニンジン、マリーゴールド抽出物、 ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、イノシトール、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、 ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、亜鉛、鉄、銅)、 アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸) |
成分 | タンパク質24%以上、脂質15%以上、繊維4%以下、灰分10%以下、水分10%以下、リノール酸3.5%以上、亜鉛250mg/kg以上、ナイアシン250mg/kg以上、ビチオン2.5mg/kg以上 |
添加物 | 保存料にビタミンE(ミックストコフェロール)とローズマリー抽出物使用 |
グレイン | 粗挽き米、玄米、オートミール |
グルテン | フリー |
内容量 | 1kg、3kg、6kg |
エネルギー(100gあたり) | 365kcal |
価格 | 4,104円(参考価格)[3kg] |
単価(100g) | 137円 |
販売会社 | マース 公式サイト |
※犬種別は僕自身はあまり意味が無いと思っているので、この表には取り入れていません。
