人の食事中にそばに来て欲しがる愛犬に食べ物を与えてはいけない5つの理由

ワンちゃんを室内で飼っていると、家族と愛犬がいつも一緒に居られるという大きなメリットがあります。

でも食いしん坊の愛犬が、食事中にテーブルのそばにやって来て、人の食べ物をおねだりされて困ったことはありませんか?

つぶらな瞳で懇願されてついつい与えてしまったこともあるでしょう。

あなたが我慢しても、根負けした家族の誰かが与えてしまったり…。

でもそこは家族全員協力して断固として与えてはいけません。

この記事では、食事中に人の食べ物を与えてはいけない5つの理由とおねだりをやめさせる2つの対処法について解説しています。

食事中に食べ物を与えるべきでない5つの理由

食事中に食べ物を愛犬に与えることは関係性を深めるというメリットはあるかもしれませんが、メリットのほとんどは飼い主さんの満足感を満たすことでしかありません。

それに対して与えるべきでない理由はたくさんあります。

しかもそれぞれが大きなデメリット。

マイナス面が大きく、まったく収支が合わないのです。

人の食べ物には危険なものがいっぱい

人と犬では安全な食べ物の基準がまったく違います。

ワンちゃんに与えてはいけないシリーズ1234567で書いたように、人では当たり前に食べている安全な食べ物がワンちゃんにとっては猛毒になることがあるのです。

玉ねぎやネギがだめなのは有名ですが、チョコやキシリトールガムやブドウが悪いことを知っている方は少数でしょう。

たとえ犬にダメな食べ物を知っていても、人の食べ物は調理してあるので知らずにエキスとして入っているかもしれません。

また記事に取り上げた以外でも犬に悪いものがあるかもしれません。

人の食べ物を与えるのは危険な行為だと理解しておきましょう。

栄養バランスが崩れる・健康に悪い

ヒューマングレードのドッグフードは人が食べても問題のないもので、実際に食べてみた飼い主さんならわかると思いますが、ドッグフードは味がとても薄いです。

素材の味はありますが、人間の食事の感覚からしたらまったく味付けをしていないと感じるでしょう。

反対にワンちゃんからしたら人の食事は味がとても濃いもの。

そのためドッグフード以上に喜んで食べるかもしれませんが、犬の基準とは違うため塩分やミネラルを過剰に摂取することになります。

また、普段、総合栄養食のドッグフードを食べているのに、人の食べ物をたびたびもらっていてはせっかくの栄養バランスを崩してしまうことにもなります。

どちらも長期的に見れば健康にとって良くないのは明らか。いずれは病気につながるかもしれません。

嗜好性がついてドッグフードを食べなくなる

人の濃い味付けの食事に慣れてしまうと、味付けの薄いドッグフードをだんだん食べなくなってしまうかもしれません。

生まれつきガツガツ食べるタイプでないワンちゃんでは、あっという間に嗜好性が付いてしまい、ドッグフードをまったく食べなくなるということも珍しいことではありません。

人の食べ物で犬にとってバランスの取れた栄養を摂取するのは非常に困難です。

ちょっとのつもりの一口が愛犬の寿命を縮めることになります。

Dr.ノブ

嗜好性の強い子は人の食べ物でさえ好き嫌いがはっきり分かれてしまいます。
健康な栄養バランスを摂取させるのはほとんど無理でしょう。

テーブルの上の食べ物を狙うようになる

テーブルの上にある食べ物をもらうことを覚えると、そこは自分の食べ物のある場所と認知してしまう可能性が大です。

食事の時間以外でも、テーブルの上に置いてある食べ物を勝手に食べてしまうことを覚えてしまうかもしれません。

ワンちゃんの食への執念で紹介した例のような事故のほとんどは、飼い主さんが”ちょっとの間なら大丈夫だろう”とテーブルの上に置いてあったものを食べてしまったものです。

悪い癖を覚えさせないために、「テーブル」と「おいしいものが食べられる」ということを関連付けないようにしないといけません。

Dr.ノブ

テーブルの上には人の薬なども置きがちです。
薬を食べてしまったりしたら、食べ物以上に危険。
食べ物や薬など食べられて困るものを置かないことも大切です。

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しつけのご褒美が効かなくなる

クレートトレーニングや咬ませないトレーニング、トイレトレーニングなど、しつけをする上で食べ物のご褒美はとても効果的で重要な役割をしています。

ところが、人の食べ物の味を覚えてしまうと、普段与えているご褒美が魅力あるものではなくなってしまい、ご褒美欲しさの行動をしてくれなくなります。

食べ物だけがご褒美ではありませんが、食べ物なしではトレーニングの難易度が上がることになるでしょう。

食事中に食べ物を催促するのをやめさせる方法は2つ

食事中に愛犬のおねだりをやめさせるには次のいずれかを徹底しましょう。

食事中は一切かまわない

食事中に愛犬が寄ってきて物欲しそうにしても、目を合わさずに一切かまわないようにします。

吠えて食べ物を要求したりするのは、以前に食べ物をもらえた体験があるから。

根負けして与えてしまっては、成功体験をさせることになります。

吠えれば食べ物がもらえるという関連付けが強化されて、さらに吠えるようになるでしょう。

何があっても一切無視して取り合わないようにしてください。

声をかけたりすれば、犬にとっては「かまってもらえた。要求が通るかも」と期待させます。

家族全員が相手をしないと意思を統一しておきましょう。

食事中はサークルに入れておく

どうしても根負けしてしまいそうなら、食事前にあらかじめサークルなどに入れてテーブルから遠ざけておきましょう。

この時も吠えるかもしれませんが、無視してください。

吠えるからとサークルから出してしまうことのないように。

このしつけに限らず、吠えた時に「何か」をしてあげることは、ワンちゃんからしたら「吠えたこと」で「自分の要求(何か)」が通ると関連付けてしまいます。

この関連付けが強化されると、要求があるときにはやたらと吠える、吠え癖がついてしまいます。

もし「何か(この場合はサークルから出す)」をする必要がある時は、タイミングをずらして静かにしている時に行うようにしましょう。

先に愛犬の食事を済ませておくとそれほど欲しがらないかも

人が食事をする直前に愛犬の食事を済ませておけば、それほどしつこくおねだりすることはないかもしれません。

人間もお腹がいっぱいなら、好物でもそれ以上食べようとはしないですもんね。

中には、「デザートは別腹」のように「人の食べ物は別腹」と要求してくるかもしれませんが、無視していればそのうち諦めるでしょう。

サークルに入れて離しておく場合は人と同時に食事を与えるようにすれば、フードの方へ気が行って人の食べ物への関心をそらすことができるかもしれません。

まとめ

自分たちはおいしい食べ物を食べて、愛犬には与えないというのは心苦しいかもしれませんが、愛犬の健康と飼い主さんと愛犬の良好な関係を保つためには必要なことです。

最初は大変ですが、愛犬が人の食べ物はもらえないと学習するまでの辛抱です。

愛犬とのより良い将来のために徹底してください。