食事中に近づくとうなる子犬はどのように対処すればいい?

食事を与えるまでは物欲しそうにしてつぶらな瞳で訴えてくるのに、いざドッグフードを与えて食べ始めたら、そばに近づくと唸(うな)って威嚇する子犬っていますよね。

野生では犬は集団で生活する動物なので、うかうかしていたら十分な食べ物にありつけません。

こういうワンちゃんはいわば生存本能が強い子。

自然の中ではたくましく生き残るために必要な気質と言えますが、人と一緒に暮らしている飼い犬では困った気質でしょう。

将来、不用意に食事中に近づいたために飼い主さんが咬まれる事故も起こりかねません。

この記事では、食事を守ろうと唸る子犬のしつけの仕方について解説します。

おとなのワンちゃんではケガをする可能性があるので、専門のドッグトレーナーに相談しましょう。

トレーニングの方法

食事中に唸ったとしても、けっして叱ったりはしないでください。

叱ったり無理に食事を取り上げたりすれば、人は大切な食べ物を奪う存在と認識し、反抗することを覚えるかもしれません。

それは攻撃性を引き出すことになります。

唸ったら離れて近づかないようにして、何度も唸らせないようにしましょう。

唸ることで飼い主さん(ワンちゃんからしたら食事を奪うかもしれない相手)を遠ざけることに何度も成功すると、唸れば邪魔者を追っ払うことができると学習してしまいます。

次回の食事の時から以下のようにトレーニングしていきましょう。

手順1
ドッグフードを少しずつ入れる

1回の食事量を最初から器に入れたりせず、5分の1か4分の1の量だけ入れて食べさせます。

唸らせないように食べ終わるまで離れていましょう。

当然、食べ終わっても足りないですから、まだ欲しそうにするはずです。

そこで5分の1か4分の1の量を追加してあげましょう。

これを繰り返して人が食事時に器に近づくことに慣らしていきます。また、人は食べ物をくれる存在であって奪う存在ではないことを学習させます

手順2
食べ終わる寸前にドッグフードを追加する

手順1に十分慣れたら、次の段階では、食べ終わる寸前に追加のドッグフードを入れるようにします。

もし咬まれそうなら柄杓(ひしゃく)のようなものを使って、離れた位置から追加します。

手順3
食べている途中でドッグフードを追加する

手順2で柄杓なしでも追加できるようになったら、次は食べている途中でドッグフードを追加するようにします。

いきなり早い段階で追加するのではなく、徐々に早めていけば安全でしょう。

手順4
途中で器を取り上げてから追加する

手順3にすっかり慣れれば、人がそばにいることも途中でフードを追加することも素直にさせてくれるようになっているはずです。

そしたら次は、食べている途中で器をいったん取り上げてからフードを追加し、ふたたび器を返して食べさせるようにします。

トレーニングの注意点

最初、フードを追加する時には、子犬が物欲しそうに訴えてから近づくようにしましょう。

まだ、器をペロペロ舐めている時は近づくと唸るかもしれません。

このトレーニングは万一咬まれてもたいしてケガをしない小さな頃から始めたほうがいいです。

中型犬以上である程度月齢の過ぎた子犬では、咬む力が強くなっているのでケガをするかもしれません。

なので、できるだけ早いうちに始めたほうが無難です。

すでにある程度大きく育っているのなら、上に書いたように、柄杓を使うか、危なそうなら専門家に相談しましょう。

また、最初、まったく唸る素振りのなかった子犬でも、途中から唸るようになることがあります。

”うちの子は大丈夫”と思っていても、食べている途中でフードを追加したり好物のトッピングを載せる習慣をつけることをおすすめします。

まとめ

食べ物を人から守ろうとする行動は咬傷事故の原因となりやすいので、子犬の時点から人は食べ物をくれても、けっして奪ったりしないことをしっかり理解させましょう。

ケガをしないように無理せずトレーニングしていきましょう。

しつけはどんな場合も早めに対処するのが大切。

遅れれば遅れるほど悪習が強化されて、矯正自体が難しくなっていきます。

ご自分では難しかったり、危険を感じるようなら躊躇なくドッグトレーナーに相談しましょう。