フードの好き嫌いが激しくなった?注意!病気で食欲が低下している場合があります

最近、愛犬の好き嫌いが激しくなって食べるものに苦労するなんて経験はありませんか?

中途半端にフードが残ってしまってもったいないんですよね。

多くの場合は嗜好性が出てきた、つまり舌が肥えてしまったためにドッグフードの好みが強くなってしまったために起こること。

しかし、中には病気で食欲そのものが落ちているために、興味を引くおいしそうな食べ物しか口にしなくなっていることがあります。

この記事では、たんなる好き嫌いなのか?病気からくるものなのか?を見分けるポイントをご紹介します。

病気で食欲が落ちているのにいつもの好き嫌いと間違わないようにしましょう。

また、愛犬を好き嫌いのある子にしないために気をつけるべきことについても書いていますので参考にしてください。

Dr.ノブ

日頃の愛犬の様子をよく観察していればだいたいの区別はつきます。
よくわからない、不安に思うなら迷わず病院へ行きましょう。
ぼくからしたら好き嫌いで食べないなんてありえないなぁ…

タロ

好き嫌い以外に何か兆候があれば注意!

病気にともなって食欲が落ちている時は、よく観察すると好き嫌い以外に何らかの変化があらわれていることが多いです。

いつもより大人しい

病気がベースにあって好き嫌いが出てきている場合は、体調そのものも悪くなることがほとんどなので、活動性が落ちていつもより大人しく感じるはずです。

ただし動物はからだの不調を人のようにあからさまに外に出さないので、飼い主さんがよく観察していないと見逃してしまうかもしれません。

水をよく飲む

飼い主さんが気づきにくい病気の兆候として、”水を飲む量が増える”というのがあります。

飲水量が増えると尿量も増えるので、人によっては「最近、おしっこの量が多いな」ということで気づくことがあります。

これを多飲多尿といい、病気の症状としてはとても重要なものです。

飲水量にしろ尿量にしろ日頃から気にして観察していないと気づいてあげることができません。

多飲多尿には重大な病気が隠れている可能性があるので、見つけたらすぐに病院へ行きましょう。

愛犬が水をがぶ飲みするのは病気かも?健康管理には食欲だけでなく水を飲む量にも気をつけて!

息があらい

ワンちゃんは心臓病や肺の病気は珍しいものではありません。

呼吸が苦しそうだったり咳をするなどのはっきりした症状があれば気づくことができますが、いつもに比べて”呼吸数が多い”、”呼吸が浅い”、”呼吸が大きい”などの症状はよく観察しないと見過ごしてしまいます。

こんな時は、心臓や肺の異常から食欲が落ちて、好きなものしか食べなくなっているのかもしれません。

嘔吐や下痢がある

普段、お腹の調子のいい子が急に嘔吐や下痢をしだしたら、病院へ行くと思います。

でも、普段からたまに吐いたり軟便になったりする子は少なくありません。

そんな子の飼い主さんは嘔吐や下痢に慣れてしまって、それが日常になってしまったりします。

すると、本当に調子が悪くなってきて嘔吐や下痢の回数が増えてきていても、異常に気づけない場合があります。

たまに吐いたりお腹を壊すことは犬ではよくありますが、頻度が増えてきているのなら何かが起こっているのかもしれません。

愛犬の健康管理には以前に比べてどうなのか?という視点で観察することが大切です。

触られるのを嫌がる・抱くと鳴く

いつもはなでたり抱っこしたりさせるのに、嫌がったり怒ったりするのなら、体のどこかに痛みがある可能性があります。

痛みのために食欲が低下して好きなものしか食べなくなっているのかもしれません。

きっと同時に、いつもより大人しくなっているはずです。

将来、好き嫌いが出てくるワンちゃんの見分け方

好き嫌いが性質によるものなのか?何か病的な原因があるのか?見分けるためには、愛犬がもともと好き嫌いがある子なのかを見抜いておく必要があります。

今は、一定のドッグフードを食べているワンちゃんでも、将来、好き嫌いが出てくる素質のある子には以下のような特徴があります。

人の食べ物・おやつをすごく欲しがる

たいていのワンちゃんは人の食べ物やおやつを好み、与えるとガツガツ食べます。

何でも食べる好き嫌いのないワンちゃんでは、ドッグフードを与えても同じようにガツガツ食べるのが普通です。

ところが、好みにうるさいワンちゃんの場合、ドッグフードを食べる時は明らかに食いつきが違います。

このような傾向のある子では、将来、好き嫌いがはっきりしてくる可能性が高いでしょう。

こういう子には人の食べ物やおやつを極力与えないで味を覚えさせないことが大切です。

ドッグフードに飽きやすい

好き嫌いのないワンちゃんはずっと同じドッグフードを与えていても受け入れてくれるものです。

毎回フードを変えたり、トッピングをのせる必要はありません。

それが、しばらく同じフードを食べているとだんたん食いつきが悪くなってきたり、トッピングがないと食べてくれないようになっているのなら、すでに好き嫌いが始まっています。

同じフードをずっと食べるのは人に置き換えてみると味気なく感じるかもしれませんが、情に流されているとますますドッグフードを食べてくれなくなりますよ。

子犬の頃からガツガツ食べない

子犬の頃は成長のために栄養がたくさん必要なので、ドッグフードを与えるとすごい勢いで食べるのが普通です。

自然の中では兄弟を押しのけてでも我先に食べないと生き残れないですからね。生存本能が強いんです。

それなのに子犬の頃から食の細い子がいます。

自然ではきっと生き残れないのでしょうが、人に飼われているので食べ物にはありつけるので生きていけます。

こういうワンちゃんが味を覚えると大変です。

もとが食べるという本能が薄いぶん、自分の気に入った食事しか食べない傾向が強いのです。

だんだんと嗜好性が強くなってドッグフードは一切食べず、人の食べ物だけを食べるようになるのはたいていこのタイプのワンちゃんです。


これらの特徴を持つワンちゃんは、将来、好き嫌いが激しくなる可能性が大です。

前述の兆候もなく好き嫌いが出てきたのなら、それは口が肥えてきているということ。注意しましょう。

好き嫌いを増長させないために

上に書いたような特徴を持つワンちゃんには、ドッグフードやおやつの与え方を気をつけないと食べ物の好き嫌いがエスカレートしていきます。

おやつは決まったタイミングで

ワンちゃんから見てドッグフードとおやつは、普通の食べ物と美味しい食べ物という違いしかありません。

ドッグフードが主食でおやつは合間に食べるものという概念は人間だけのものです。

つまり、ワンちゃんからすれば、よりおいしいおやつを欲しがるのは自然の成り行きです。

何でも食べる食いしん坊な子なら、適当におやつを与えていても定時のドッグフードはキチンと食べてくれます。

でも、食の細い嗜好性の強い子では、ドッグフードを食べずにおいしいおやつの方ばかりを食べようとします。

食への興味が薄いので、どうせ食べるのならおいしいものを食べたい!という流れでどんどん好き嫌いが激しくる可能性が大きいのです。

なので、おやつを与える時は留守番のごほうびや、しつけの時のごほうびとして与えるだけにしておきましょう。

なにもない時に与えると、もっともっとと際限なく欲しがるようになりますよ。

おやつと食事ははっきり区別を!おやつのやり過ぎ注意!

フードの銘柄は一定に

ドッグフードは一定のものをずっと与え続けるのがいいです。

嗜好性の強いワンちゃんは同じものを与えているとだんだんと食いつきが悪くなります。

それでも食べないわけではなく、時間はかかっても食べるものです。

それをみて「飽きてきたのかな?」と思って、別のドッグフードに変えたりするのは避けましょう。

ワンちゃんは頭がいいものです。

今のフードを食べなければ次に新しい食べ物が出てくると簡単に学習してしまいます。

新しいフードも飽きたらまた食べないで次を待つという悪循環のできあがりです。

ドッグフードの銘柄をコロコロ変えない方がいい?

十分な運動をさせましょう

動物の体は1日を一定のリズムで働いています。

寝て起きたらお腹が空いている。

お腹が空いているので狩りに出る。

獲物を追いかけて体を動かすと食欲Maxで食べ物にありつく。

食べるともよおしてトイレに行く。

食べた後は眠くなって寝る。

このようなサイクルに合わせて体の生理が動いているのです。

飼われている犬は上げ膳据え膳で苦労なく食べ物にありつけるので、運動不足だと自然な食欲も弱くなってしまいます。

運動不足にならないように、朝晩の散歩は十分に行ってあげてください。

犬の食事は散歩に行く前と帰ってからのどっちの方がいい?

食事を与える時もフードをそのまま置くのではなく、どこかに隠して探させてから食べさせたり、エサを入れるコング(少しずつしかフードが出てこない用具)に入れて食べさせたりするとよく食べてくれるかもしれません。

Dr.ノブ

環境エンリッチメントといって、動物はそのまま食事を与えるより苦労して食事にありついた方がよく食べるということが科学的に証明されています。

2匹めを飼うとよく食べる

2匹以上のワンちゃんを飼ったことのある方はご存知だと思いますが、他に仲間の犬がいると食事を争うように食べるようになります。

犬はもともと群れで生活する動物なので、好き嫌いで食べないなんてことをしていれば、他の犬に全部食べられてあっという間に食べるものがなくなってしまいます。

家で飼う場合も兄弟犬がいたり別の犬を同居させたりすると、競争して食べる本能が刺激されるのでしょう。

それまで食いつきの悪かった子がガツガツ食べるようになることがよくあるのです。

まとめ

好き嫌いがあっても多くはただのわがままです。

過剰に心配する必要はなく、悪化しないように上に書いたような方法で対処すれば、たいていは仕方なしに今あるドッグフードを食べるようになるでしょう。

でも、何かの兆候に気づいたのなら別です。

ベースに病気があって食欲が落ち、結果的に好き嫌にあらわれている場合があります。

ワンちゃんは言葉をしゃべれないので、人間で言う”自覚症状”に飼い主さんが気づくことはできません。

なので日頃の様子をよく観察して、ちょっとした変化を見逃さないことがとても大切です。