【添加物入りと無添加】ドッグフードに使用されている添加物を徹底解説!【どっちのドッグフードを選ぶ?】

ドッグフードを選択する時にもっとも気になるのは、添加物が入っているのか?入っているのならどんな成分なのか?害はないのか?、ということではないでしょうか。

一口に添加物といってもとてもたくさんの種類があり、使われる目的や安全性などは異なってきます。

この記事では、ドッグフードに使われる添加物の種類とそのリスクについて解説します。

ドッグフードの原材料表をチェックする時に活用してください。

Dr.ノブ

安全なドッグフードを選ぶ時には、どんな添加物が使われているのかは重要なチェック項目です。
安全なのを食べさせてね。

タロ

規制のゆるいドッグフードに使われる添加物

家畜の飼料に対しては農林水産省によって指定の添加物が定められていますが、ドッグフードは飼料には含まれません。

また、2009年に施行されたペットフード安全法においても、ペットフードに含まれてはならない成分の上限値は定められていますが、指定の添加物は規定されていません。

同法には、” 有害な物質が含まれたり、病原微生物により汚染されたり、またそれらのおそれがある原材料を用いないこと。”とされているだけです。

なので、実際のドッグフードの製造において添加物の使用は、各メーカーの自主的な規制に頼ることになります。

とはいっても、いい加減なことはできないので各メーカーは人の食品添加物の基準をベースに使用しているのが現状です。

ドッグフードによく使用される添加物

保存料

保存料とは、細菌やカビなどの繁殖をさまたげてフードの保存性を高める添加物です。

ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、パラオキシ安息香エステル類、安息香酸ナトリウムなど

酸化防止剤

酸化防止剤はドッグフードに含まれる脂分が光や熱などによって酸化をするのを防ぐ目的で添加されるもの。

脂肪が酸化されると過酸化脂質という物質に変わり、細胞に障害を与えることが分かっています。

それを防ぐために酸化防止剤は脂肪の代わりに酸化されて無害な物質に変化する性質があります。

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、没食子酸、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール(ビタミンE)、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物など

pH調整剤

pH調整剤とは、製品のpHを酸性(pH4~5)に傾けることで細菌を繁殖しにくくして、品質を維持する働きをする添加物です。

規制を受けない添加物のため、保存料の代わりによく使われています。

DL-リンゴ酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、グルコン酸など

乳化剤

乳化剤は水分と脂分が均一に混じって分離しないようにする目的で添加されます。

植物レシチン、ポリソルベート、プロピレングリコール脂肪酸エステルなど

増粘剤

増粘剤は安定剤やゲル化剤とも呼ばれ、ウェットフードによく使用されています。

粘り気やなめらかな感じを与えて食感をよくする目的で添加されます。

ペクチン、カルボキシメチルセルロース、カラギナン、サイリウムシードガム、ファーセラレンなど

着色料

着色料は色調を調整して、見た目においしそうに見せるための添加物です。

クチナシ黄色素、コチニール色素、タール色素(食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号)、ベニバナ赤色素、アルミニウム、カカオ炭末色素など

甘味料

甘味料は食品に甘みを与えて食いつきをよくする目的で添加されます。

アスパルテーム、ステビア、カンゾウ、N-アセチルグルコサミンなど

添加物はワンちゃんの体に悪い?

ドッグフードに使用される添加物は基本的に人の食品添加物に準じて用いられています。

食品添加物は国が安全と認めたものなのですが、100%安全だと誰もいい切ることはできないでしょう。

実験動物レベルで問題が見つかっても、人が摂取する分には微量で問題がないだろうし、実際にこれまで目立った問題が起きていないから大丈夫だろうという考えです。

研究で発がん性や催奇形性などの疑いが出てきても、それを確定するのはなかなか難しいのです。

添加物は基本安全と考えられますが、不透明な部分が残るのは確か。

ましてや一度食べ出すとずっと同じ製品を食べることになるワンちゃんでは、もし添加物に問題があるのなら健康に影響が出る可能性は高くなります。

気になる方は愛犬に与えるドッグフードの原材料をチェックして、リスクがあると言われている添加物が使われていないかを確かめてみましょう。

リスクがあるとされる添加物

どんな添加物が問題なのかをネットで調べると、個人のサイトや無添加フードのメーカーサイトで添加物をまるで毒のような扱いで書いている記事が目立ちます。

これらの記事は感情的な批判や製品を売るためのポジショントークがほとんどなのであまり参考になりません。

その点、生協は消費者目線で独自の安全性データをもとに問題のある添加物リストを作っているので、信頼性は高いと考えられます。

そこで生協のリストを参考にドッグフードに入っていて欲しくない添加物を挙げてみました。

保存料

パラオキシ安息香酸エステル類(パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸プロピル)、安息香酸ナトリウムは急性毒性を生じ、臓器を障害する可能性が疑われています。

生協ではパラオキシ安息香酸エステル類を含んだ製品を安全性に問題がある不使用添加物に分類して、これを用いた製品は扱っていません。

安息香酸ナトリウムは問題が認められたものの、利益もあるとして最小限の使用にとどめた留意使用添加物に分類されています。

酸化防止剤

EDTA二ナトリウムは催奇形性、BHTBHAは発がん性が疑われています。

生協ではEDTA二ナトリウムを不使用添加物として一切使わず、BHTとBHAは留意使用添加物として極力使用しないようにしています。

乳化剤

ポリソルベート(ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80)には発がん性があるのではないかと疑われています。

生協ではポリソルベートを留意使用添加物として、使用量を必要最小限にとどめるようにしています。

着色料

タール色素、二酸化チタン、カラメルⅢ、カラメルⅣは発がん性の疑いがあるとされています。

生協ではタール色素を不使用添加物、二酸化チタンを留意使用添加物に指定しています。

甘味料

アスパルテーム、ネオテーム、サッカリン、サッカリンナトリウムは発がん性の疑いがあるとされています。

アセスルファムK、スクラロースは臓器に障害をもたらす可能性があるとされています。

生協ではステビア、カンゾウを不使用添加物に指定していますが、上記の甘味料については問題を言及していません。

Dr.ノブのアドバイス

甘味料の一種であるキシリトールは人では問題があるとされていませんが、ワンちゃんが摂取すると低血糖を起こし、肝臓へのダメージ(肝細胞壊死)を生じてとても危険です。
極度の低血糖や肝不全で命を落とすことも珍しくありません。
ガムやローカロリー食品によく使われているのでワンちゃんが食べてしまわないように細心の注意をはらいましょう。

犬に与えてはいけない食べ物3:キシリトールガム

上限値が定められている添加物など

これまで人の食品添加物を参考に述べてきましたが、ペットフード安全法で上限値が決められている添加物や有毒物の規格をご紹介します。

 分類  物質名 上限値
添加物  亜硝酸ナトリウム  100g/t(ppm,μg/g)
 エトキシキン  75g/t(犬)
 エトキシキン、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)の総和  150g/t
農薬  グリホサート  15μg/g
 クロルピリホスメチル  10μg/g
 ピリホスメチル  2μg/g
 マラチオン  10μg/g
 メタミドホス  0.2μg/g
カビ毒  アフラトキシンB1  0.02μg/g
 デオキシニバレノール  2μg/g
重金属等  カドミウム  1μg/g
 鉛  3μg/g
 ヒ素  15μg/g
有機塩素系化合物  BHC(α-BHC、β-BHC、γ-BHCおよびδ-BHCの総和)  0.01μg/g
 DDT(DDDおよびDDEを含む)  0.1μg/g
 アルドリンおよびディルドリンの総和  0.01μg/g
 エンドリン  0.01μg/g
 ヘプタクロルおよびヘプタクロルエポキシドの総和  0.01μg/g
 その他  メラミン  2.5μg/g

ドッグフードにおいて成分名を明記して規制している含有物はこれだけしかありません。

かなり大雑把なんです。

基本は人の食品添加物に則って使用されていますが、きちんと守るかどうかはメーカーの良心に任されているといっても過言ではありません。

だからこそ、信頼できるメーカーのドッグフードを選ぶことが重要になってくるのです。

安全なドッグフードを選ぶ上で重視すべき5つのポイント
MEMO
添加物に記載されているg/tという単位は1トンあたりの添加物のグラム数をあらわしています。
分母を1グラムあたりにするとμg/gという単位になります。
またppmとも表せます。
MEMO
添加物に挙げられているエトキシキンは家畜の飼料に使用は認められていますが、人の食品添加物には使用が禁止されている物質です。
唯一、梨と洋梨には3ppmの残留が認められています。
ドッグフードで上記の量は認められていますが、最近になってもっと少ない量にした方がいいという話になっています。

無添加と添加物の入ったドッグフード どっちを選ぶ?

ここまで述べてきたように添加物は国が安全と判断しているものの、何らかの問題を起こす可能性も残っています。

できれば添加物を使用していない無添加のドッグフードが理想なのは間違いないでしょう。

しかし保存料や酸化防止剤などは製品の品質を維持するメリットがあるのは事実です。

無添加ドッグフードにもデメリット!?知っておきたい正しい取り扱い方法

たとえば、脂分が酸化して過酸化脂質ができてしまったドッグフードでは、細胞を壊してがんの原因となることもあります。

無添加にこだわるあまり、酸化したフードを与えていては本末転倒です。

必ずしも添加物がマイナスというわけでもないのです。

無添加のドッグフードを与えるのなら、上質な原材料を使用して安全に作られた製品を選び、フードを劣化させないように管理・保存を心がけることが必要です。

まとめ

ドッグフードでは添加物は厳密に規制されているわけではありません。

基本は人の食品添加物と同じと考えていいでしょう。

気になる添加物が入っていないかどうか、パッケージの原材料をチェックして安心できるドッグフードを愛犬に与えましょう。

無添加のドッグフードを選ぶ時はメーカーの信頼性、製品の品質を重視してチェックしましょう。