ウンチの量が多すぎて困る!ドッグフードを変えて便を減らすことはできるの?

「うちの子はウンチの量が多くてこまる!」

なんて悩みを持っていませんか?

ウンチの量や色・ニオイなど、個体によってさまざまです。

体格相応の子もいれば、小型犬なのに中型犬並みに太い大量のウンチをしたりする子がいます。

小型犬なら多くても知れていますが、中・大型犬となると処理も大変ですね。

ウンチの量は持って生まれた個体差もありますが、ドッグフードの内容の違いにも左右されます。

この記事では、ウンチの量を減らすことのできるドッグフードとはどのようなものなのかを考えてみました。

大量のウンチに困っているのなら解決のヒントがあるかもしれません。ぜひご一読ください。

Dr.ノブ

検便するのに持ってきてもらったウンチが、小型犬なのに大型犬くらい太くてびっくりすることがあります。
ぼくのウンチより太いのか…

タロ

食べ物のカスはウンチの量の少数派

そもそもウンチを構成する成分って何なんでしょう?

一般の感覚では、ウンチのほとんどは食べ物が消化されたあとの残滓、つまりは消化されなかった食べ物のカスが固まって出てきているものだと思われています。

ところが実際は、食べ物のカスはウンチ全体の6~7%に過ぎないのです。

意外に少ないでしょう?

人の場合、ウンチの

  • 80%は水分

で、残りの20%のうち食べ物のカス以外は

  • 腸内細菌とその死がい(6~7%)
  • はがれた腸粘膜(6~7%)

といわれています。

ワンちゃんのウンチでもこの割合は同様だと考えられています。

考えてみてください。あんなにたくさん出てくるウンチなのに、食べ物のカスはほんの一部なんて信じがたいですね。

でもこれが事実なのです。

便の量を大きく左右するのは水分量

つまり、ウンチのほとんどは水分が占めているということ。

水分をどれだけ含んでいるかで、ウンチの量は大きく左右されるのです。

さらに水分量が多くなってくると、やがて軟便や下痢になります。

正常なウンチの水分量は70~80%。

一般に、正常なウンチの水分量は70~80%。

水分量が増えて80~90%になると軟便、

90%を超えると下痢の状態で、

反対に水分が減って70%を切ると固い便になってきます。

軟便は水分量80~90%と幅があるので、80%の前半と後半ではウンチの状態はだいぶ違ってきます。

80%前半では見た目にはいいウンチに見えるかもしれませんが、取ってみると普通のウンチに比べてやわらかいと感じるはずです。

80%後半になればなるほど形が崩れてソフトクリームのようになって、見た目にもやわらかいことがわかるでしょう。

水分量が10%違えばウンチの量は大きく変わる

では、水分量75%くらいのちょうどいいウンチと85%の軟便だと、どのくらい量に差が出てくるかわかりますか?

たった10%しか水分量の差がないので、ウンチの量も10%程度増えるだけと錯覚してしまいますが、実際には大きな差がでてきます。

仮に100gのいいウンチがあったとして考えてみましょう。

水分量75%のちょうどいい固さのウンチなら水分は75gで、それ以外の固形分が25gになります。

もし同じ量25gの固形分で水分量85%の軟便になるとウンチの量は167gにもなります。

水分量が10%違うだけでウンチの量は約7割増しにもなってしまうんですよ。

水分量の違いがいかにウンチの量に大きく影響するかがよく分かりますね。

Dr.ノブのアドバイス

普段から愛犬が軟便をしていると、それが普通のウンチだと飼い主さんが思いこんでしまっていることがあります。
普段、愛犬のウンチの量が多いなと感じているケースでは、軟便でウンチの量や回数が増えていることがよくあります。
量が多いと思うのなら、ウンチの固さにも注意してみてください。

ドッグフードが合っていないと水分量が増え、ウンチの量が増える

では、どういう場合に水分量が増えてウンチの量が増えてしまうのでしょう?

水分が増えて軟便や下痢になってしまう原因にはいろいろなものがあります。

  • 細菌やウイルスによる感染性
  • 異物や毒素によるもの
  • ストレス
  • 腫瘍
  • 膵臓の異常

など腸に直接関係する病気はもちろんのこと、腸と関係のない病気でも体調不良から2次的に下痢があらわれることは珍しくありません。

だけど、これらの病気ではたいてい元気がなくなったり食欲がなくなったり体調の異常があるのが普通です。

もし、体調はすこぶる良くて食欲もガツガツしているのにウンチだけが軟らかく量が増えてしまっているのなら、食べているドッグフードが合っていない可能性が考えられます。

今食べているドッグフードの原料のどれかがワンちゃんの体質に合わなくて、消化不良を起こしたりアレルギー反応を起こして水分量が増えているのかもしれません。

あらゆる原料に原因となる可能性はありますが、やはり小麦を筆頭とする穀物類はアレルゲンになりやすいのでもっとも疑わしい原料といえます。

※ウンチの量が増えることで回数も増えていることが多くあります。

愛犬が1日3回以上ウンチをしてませんか?それは食物アレルギーかもしれません

Dr.ノブ

ドッグフードを疑う前になんらかの症状を見逃していないか今一度よく観察しましょう。
他に症状があるのなら病気で軟便になっている可能性があります。
その場合はまず動物病院で診察してもらいましょう。

水分量が適切なら繊維質がウンチの量を決める

ウンチの固さは普通で水分量が増えているわけではなく、食事をたくさん食べているわけでもないのにウンチの量が多いのなら、与えているドッグフードに含まれる繊維質の量が多いのかもしれません。

ウンチをいい固さにしてくれる繊維質

繊維質は植物にのみ含まれる成分で、プレバイオティクスとして腸内環境を改善していいウンチが出るように働いてくれます。

穀物類は繊維質を多く含み成分調整などしやすいため、ドッグフードには原料としてよく使われるものです。

繊維質補給の目的でてん菜から作られたビートパルプが利用されていることもあります。

穀物やビートパルプはネットでは”犬には不要”、”危険”などとたたかれている原料ですが、アレルギーの問題(穀物)やヒューマングレードでない(ビートパルプ)を除けばリスクのないものです。

穀物が入ったドッグフードは消化が悪いという話は本当のことなの? ドッグフードの原材料ビートパルプはホントに危険?体に悪い?

繊維質が多くなるとウンチの量が増える

安価なドッグフードでは、お腹の調子を整える目的以上に穀物類がたくさん使われていることがあります。

いわゆるコストを下げるための”かさ増し”ですね。

中には、第1主原料が穀物になっていることも珍しくありません。

繊維質にはウンチを固める以外にウンチの量を増やす作用もあるので、第1主原料になるほどたくさん入っていると、はっきりと分かるくらい愛犬のウンチの量が増えてしまいます。

ウンチがちょうどいいくらいの固さなのに、日頃、「量が多いな…」と感じるのなら、与えているドッグフードに穀物が多く入っているのかもしれません。原材料を一度チェックしてみましょう。

MEMO
繊維質には不溶性繊維(ウンチを固める)と可溶性繊維(ウンチがゆるむ)があり、そのバランスで作用が変わってきます。
単純に粗繊維の成分比の大小だけで、ウンチの量が増える増えないの判断はできません。
不溶性繊維と可溶性繊維の働きについてはビートパルプの記事に詳しく書いているので参考にしてください。

ウンチの量を減らしたいのなら低アレルゲンで高タンパク質のドッグフードがおすすめ

ここまで書いてきたように、健康であるならウンチの量はドッグフードに左右されます。

ウンチの量を少なくするには、

  • ウンチの水分量を減らす
  • 繊維質を減らす

ことがポイントです。

そのためには

  • アレルゲンになりやすい原材料を使用していない
  • 繊維質の多い原材料を使用していない

ドッグフードを選ぶことが大切。

具体的には

  • 少数(1種か2種)の低アレルゲンの動物性原料を用いて
  • グレインフリー(穀物不使用)で
  • ビートパルプ不使用

のフードが理想です。

またエネルギー源として、穀物の炭水化物の代わりに動物性タンパク質が十分に使用されていることも大切です。

これらの条件を満たすドッグフードは一般のドッグフードにはほとんどありません。

プレミアムドッグフードでもすべてが当てはまるわけではなく、条件を満たしていても愛犬に合う合わないがあります。

おすすめはモグワンアカナ シングルです。

ウンチの量を減らしたいのなら、愛犬に何が最適なのか原材料とにらめっこして検討してみてください。