ユッカと聞いてどういうものかを知っている方はほとんどいないんじゃないでしょうか。
もし知っているとしたら、園芸に興味のある方かもしれませんね。
日本ではユッカは観葉植物として知られてはいますが、一般に食用として流通することはまずありません。
しかし、多くのドッグフードで原材料としてユッカが使用されています。
この記事では、ユッカとはどういうものなのか?どうしてドッグフードに使われているのかについて調べてみました。
ユッカとはリュウゼツランの仲間の植物で北米原産の植物の総称。
日本では観葉植物としてしか知られていませんが、北米では食用としても割とポピュラーなもののようです。
葉や茎の部分を食べるのではなく、芋のような根の部分を食用にするそうです。
野菜的な利用の一方、インディアンの間では昔から薬用としても利用されていたため、ハーブ的な使用もよくされています。
期待される効果としては
- 高血圧改善
- 脂質異常改善
などが言われています。
Dr.ノブ
ドッグフードに使用されるのは食用のユッカの根ではなく、葉や幹から抽出されたユッカエキス。
人で言われるユッカの効能はワンちゃんにそれほど必要とされるものではないですが、ワンちゃんにユッカエキスを与えると腸内環境を整えたり、ニオイ物質であるアンモニアや硫化水素を吸着する作用から、ウンチのニオイやオシッコのニオイを軽減する作用があるとされています。
ウンチのニオイは飼い主さんの悩みの種だったりしますから、本当に効くのなら素晴らしいですよね。
ドッグフードにユッカが使用されているのはこの効果を狙ってのことだと思われます。
ただし、ウンチのニオイは他の原材料や消化の具合などで大きく左右されるものです。
ウンチのニオイを軽減するという効果も証明されたものでもありません。
なので、ニオイがマシになればラッキーぐらいのつもりで、あまり期待しすぎないようにしましょう。
Dr.ノブ
調べた限り国産でユッカを使用している製品はありませんでした。
インディアンの間では葉や樹液も食用にしていたものなので、特にリスクがあるとは思えません。
それにユッカの使用量ははっきりと表示されていませんが、原材料表示でもかなり後ろの方に書かれているので、使われているのはほんの少量だと考えられます。
なので心配するようなリスクはまったくないと言っていいでしょう。